前回の続きです。
なぜなら、生ケーキがなければ顧客がこない、
または、来店したときに「がっかり」するので、
「作らなければならない」と思っています。
もちろん、私もケーキ屋さんにいって
生ケーキがなければ、残念です。
ただし、今日は「クッキーデー」と言われたら、
また来ようと思います。
そもそも、このクッキーデーは
社員を休ませるために出来たものです。
それでも、単に休みを増やすだけでは、
店の売上げが低下します。
ですから、クッキーデーで店の売上げは作りつつ、
社員を休ませる方法を実現されました。
まず、私はこの決断がすごいと思いました。
ケーキ業界の常識にとらわれず、
自社と社員について最適な方法を作られました。
そのために、通常営業の売上を高め、
焼き菓子の開発に力を入れました。
(ホームページでも、たくさん紹介しています)
柿田社長が会社を引き継いでから10年以上、
クッキーデーを実施し、今では顧客にも浸透しています。
そこまで、かなりの時間を要したと思います。
顧客から「どうして生ケーキがないのか」
社員からは「売上が減ったら、どうするのか」
と言われたと思います。
実は私も飲食店を経営しているときに
同じように、シェフを休ませるために、
若手が取り仕切る営業日を作ろうとしました。
現場から強硬に反対されましたが(^_^)
だから、業界の常識と違うことをやって、
社内の反発を受ける難しさを実感します。
でも、柿田社長は
「これからは、ケーキ屋も週休2日なければ、
いい人材が集まらない。いい人材なければ、
美味しいケーキは作り続けられない」
と、お話いただきました。
「いいモノを作り続ける」ため。
後継者経営でいいところは
「長く続くこと」を目指し、
大切な方法を実行できることです。
現在、エルベランは優秀な若手や
女性の職人さんがあつまり、ますます美味しく
繁盛しています。
後継社長のいい経営の一例と思います。
では、また来週に