前回の続きです。
タイプBは倫理は低いとも利益が高いので
多くの人を雇い、給与も高い、
取引先にも多くの仕事を依頼し、社会への影響も高い。
しかし、働いている人にとっては、倫理が低く、
やる気や帰属意識は低くなるでしょう。
いわゆる「お金のための仕事場」となります。
タイプCは倫理は高いものの利益が低いので、
従業員の給料は安く、取引先への支払いも厳しくなります。
いい物をやすく提供するような仕事なので、
働いている人はモチベーションは高いけど、
給料が安いので生活は苦しくなります。
いわゆる「お金よりも気持ちが大事な仕事」になります。
どちらがいいかは一概に言えません。
ただし、タイプDの企業がタイプAになるまでに
タイプBかCを経由するならば、
どちらのルートがタイプAに早く到達できるでしょうか。
タイプCです。
倫理を大切にしてから利益を高める方が
より早く大きくなれます。
これは経営理念の策定に似ており、
経営理念が土台となってビジョンを実現するために
まっすぐに活動することで倫理も利益も得られます。
企業の規模が大きくなっていけば従業員も増えて
多くの人の意識をそろえて活動しなければ
企業として成果はでません。
そのために、倫理が高いほうが社員同士のつまがりも強くなり、
活動スピードが速まります。
中小企業が得意な
「現場での対応力」が備わります。
つまり、
後継者・後継社長は利益を高めることは結果として必要ですが、
そこに意識を向けるのではなく、
その達成までの道のりで
従業員の倫理を合わせるような行動が重要です。
私も幼少期から祖母に
「お天道様が見てる」
と言われたことを思い出しました。
私のコンサルティングでも迷ったら、
「後で子供や孫に言える内容にして下さい」
と言います。
タイプBやCでも差があるので、
倫理や利益が全て相反するものではありませんが、
自社はどのぐらいに割合になっているか一度考えてはいかがでしょうか。