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フードトラックに挑戦した後継社長に学ぶ「攻めの承継」

前回の続きです

 

私はこの後継社長に「フードトラックと実店舗、どちらの成功率が高いと思うか」と尋ねた。
すると答えは「実はあまり変わらないと思う」とのことだった。

 

飲食業界では「1年で3割、3年で7割が閉店する」と言われるほど競争が激しい。
同社のフードトラックは4年目を迎えているが、
同時期に始めた他の事業者の多くは既に撤退しているという。
同社も最初の1年か厳しかったものの、2年目以降から利益が高まり、
現在は複数のフードトラックを持っている。
つまり、新しい業態に挑戦しても成功の確率は劇的に変わるわけではないということである。

 

しかしながら、この経験から学べることは多い。
成功の要因は業種を問わず共通しており、
「品質・価格・サービス・清潔さ・立地」――この5つが鍵である。
顧客から見れば、店舗でもトラックでも「食事を買う場所」であり、
評価の基準は同じだからだ。

 

確かにフードトラックは初期投資が少なく、
リスクを抑えてチャレンジできる点で魅力がある。
だが、成功のためにはやはり「商売の基本」を守ることが欠かせない。
このフードトラック事例は、まさにそれを再確認させてくれるものであった。

 

さらに、フードトラックは働くスタッフについてもメリットがあった。
ランチ営業が基本のため、

朝から夕方前に終わるので主婦をはじめスタッフが集まりやすいとのこと。

 

今回の話は飲食業であるが、製造業や小売業、サービス業にも共通する。
最終的に購入を決めるのは「人」である以上、商売の本質は変わらない。
事業承継や後継者経営においても、古くから受け継がれてきた基本を大切にしつつ、
外に見せる形は時代に合わせて変えていく――それが“攻めの承継”である。

 

次世代経営協会では、このような事例をもとに会員同士が互いに学び合い、挑戦を続けている。
皆さんの会社でも、次の一歩を考えるヒントにしていただければ幸いである。

 

では、また次回。

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