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「ノウハウのマニュアル化②」

前回からの続きです。

 

ある統計調査では
社長が交代し、若い後継社長になると
業績や利益が向上する傾向が強いです。

 

それは、
これまでの理念や伝統という「心」は継承し、
未来をつくるための方法は革新する。

 

そのバランスが重要です。

 

ある和菓子屋の後継社長にインタビューしたところ
味を守るために、作り方は革新する
とおっしゃってました。

 

これまでは、職人が何年も修行して、
和菓子の味を守っていました。
餡子の作成がとても重要で、
小豆の炊き方など職人技です。

 

これまでは、それを何年もかけて学んでいました。
具体的には、
同じ小豆の炊き方は、季節や温度によって、
水の量を微調整しています。
これを職人の手と経験に任せてました。

 

それを、毎日写真と分量を
後継者が記録に残したのです。

 

それをすること3年。
小豆の状態と気候の状況で
水の分量をどのぐらい変化させているか、
を解析しました。

 

いわゆる、仕事の見える化であり、
ノウハウのマニュアル化です。

 

そうすることで、
これまで何年も修行して育てなければならない職人を
わずか1年で、育てることに成功しました。

 

この人手不足になる日本において、
何年も修行してくれる人材は多くありません。
しかも、最近の若者はマニュアルがあるのが当たり前。
正しい答えややり方がないと行動できない傾向が強いので、
このような取り組みは長期的に必須です。

 

この後継社長は異業種のマニュアル化からヒントを得ました。

 

職人の手や経験はとても重要です。
だた、それを会社のノウハウとして記録し、
ノウハウ化することに
取り組めるのも後継者ならでは
経営手法でしょう。

 

では良い週末をお過ごしください。

 

 

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