前回からの続きです。
私は後継者がいる事業承継がほとんどですが、
社会的には後継者不在の企業は非常に多いです。
中小企業で同業者や川上川下企業が
後継者不在のため、買ってほしいと相談を受ける
後継社長が少なくありません。
事業承継をする企業は歴史があり、信用があります。
売却側の心理として、全く知らない企業よりも
地元や業界などで知っている企業のほうが安心です。
さらに、売却額が数千万円以下なら、
専門のM&A会社を使うよりも
企業の経営者同士が話し合って、
専門家(中小企業診断士や税理士等が協力して)が
売却額を調整するほうが、時間も手間もかからずに、
中小企業にあったやり方と言えます
その意味で事業承継できる中小企業は
スモールM&Aで、買う側に適しています。
ですから、どんな技術や顧客を持っている企業なら
自社が買収して成長できるか、という
中長期の経営計画(事業承継計画も可)を
後継者・後継社長が将来を見据えて
作成していることがスモールM&Aのポイントです。
M&A情報は突然電話がかかってきます。
そこから考えたのでは遅いのです。
最初の電話で、「少し検討します」では
その話は逃げてしまいます。
最初に「前向きに検討したい」と
言いことで、始まるのです。
長期的に重要な仕事を
後継者の皆さんは取り組んでください。
そして、その期日を設けましょう。
そのように週末を使うのも、
いいかもしれません。
では良い週末をお過ごしください。