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失敗の多さは成功の高さに正比例  ①

先日、松阪で事業承継の講演をさせていただきました。
後継者の皆さんが後継社長についての次世代経営について
熱心に学んでいただきました。

松阪と言えば、松阪牛ですが、
歴史上の偉人と言えば
「三井高利」です。

ご存じ三井家の家祖です。
三井高利は祖父が武士でしたが、
父親の代から商売人です。

いわば、高利も2代目です。
さらに、末っ子で兄が3人いるなど、
事業承継という意味では
なかなか大変だったと思います。

高利の商売方法は
いくつか伝説として残っています。
最も有名なのが、呉服店として
「店前売り」と「現金掛け値なし」
です。日本史の教科書に出てきます。

それまでの、呉服の売り方は
反物(1本)すべてを顧客に買ってもらい、
それを仕立てて納入し、
期末(6月と12月)に金利を乗せて、顧客から集金する
という方法でした。

これだと、
反物全てを使わずにあまりが出て、
期末に支払うための金利も含まれるので、
コストがかかり、着物が高価になります。

よって、なかなか売りさばけないのが
当時の悩みでした。

そこで、高利は
反物のうち必要な長さだけを
店頭で現金で売ることにしました。

こうすることで、顧客は余分な反物の長さを買わず
金利も払わないので、
着物を安く手に入れることが可能です。

店としては、掛け売りから
現金売りなので、手元に資金が常にあるので、
資金繰りが改善できます。

お互いにプラスです。
確かに300年前の経営手法なので、
昔話と感じるでしょう。

でも、当時の商習慣が普通と思っていたことを
高利は大胆に変えたのです。

ここからは私の想像ですが、
高利は子供頃から家の商売の方法を見て、
両親の悩みや愚痴を聞いていたのだと思います。

反物があまる、
高いから売りにくい
代金回収が大変だなど

きっと、自分でどうすればいいか考えたと思います。
おそらく、いくつかの失敗をしているはずです。

後継者時代には、
自分の考えた提案をして、主人(親)に却下されたかもしれない、
やった改善策が失敗し、周囲から批判されて落ち込んだかもしれない。
それでも、様々な方法を試し続けたから、
画期的な方法ができたと考えられます。

どんな、経営者もたくさんチャレンジして、
小さな失敗をたくさんして、そこから成功をつかみます。

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