前回の続きです。
もし後継者が社長を目指さずに
現場で責任者レベルを目指すのであれば
問題ありません。
現場を円滑に効果的に
運営する能力は会社にとって必須です。
ただし、後継者・後継社長は
現場のエキスパートでよいのでしょうか?
答えはNOですね。
なぜならそれは他の社員がやれるからです。
後継者・後継社長にしかできないことをやりましょう。
これは次世代経営協会や後継者・後継社長の集まりでは
繰り返しお伝えしています。
会社の経営理念にどれだけ自分の考えを込められるのか。
先代からの経営理念であっても、自分らしい解釈を加え、
目指すビジョンを分かりやすく伝えられるのか。
組織のリーダーとして
組織の目的と目指す方向性を示すことは
何よりも重要だと皆さんもご存じでしょう。
これらは昔から後継社長に求められている事であり、
これを素直に考えて実行してきた
後継者・後継社長が成功してきています。
もちろん初めて聞いたことを
即実行できる人は少ないかもしれませんが
少しでよいのでやってみませんか。
経営は詰まるところ、
顧客も社員も上司も人間であり、
その人間の判断や行動が
すべて経営の成果に繋がります。
基本的な人間の考え方や
ものの考え方は2000年前の商人と
あまり変わっていません。
なぜなら人間は感情で動くためです。
ですから、商家の旦那としての
経営者としての心がまえは
今でも充分に通用する考え方です。
(まさに家訓ですね)
先達の知恵を真摯に学び素直に実践することは
成功への近道と言えます。
平成の名経営者稲森和夫さんも
「素直な心」
は経営者に必須だと言われていました。
後継者・後継社長は
ついつい成果を早く出すために
忙しく現場で動きます。
しかし本当に会社として必要な役割や能力を
考えてください。
ちなみに、後日Aさんは、
「やってみると、その重要性が分かりました」
と連絡を受けました。
経営者としてのステージアップしましたね。
頑張っていきましょう。