前回の続きです。
代表権がなく、最終決定権もない「社長」という立場では、本物の経営者としての責任感も覚悟も育ちません。
なぜなら、最後は会長が責任を取ってくれるからです。
経営の厳しさや孤独、そして決断の重み。
これは「最高責任者」になって初めて味わう経験です。
どんなに優秀な右腕でも、二番手では決して得られないのです。
私は会長にこうお伝えしました。
「信託契約の解除を視野に入れ、後継者がクリアすべき条件を明確にしましょう」
そして、会長と後継社長の双方が納得できる“解除の条件”を一緒に整理しました。
それは単なる株や契約の問題ではなく、信頼のバトンをどう渡すかという本質的な課題だからです。
事業承継とは、「信頼の承継」でもあります。
そして、会社の歴史を引き継ぎ、次世代につなぐ重みを知ることです。
いつまでも会長が握り続けていては次の成長ステージに進めません。
後継者が「自分の責任で決断する」経験を積むことこそ、会社の未来を支える最大の力になるのです。
💡 編集後記
後継者が真に育つのは、「代表権を持った瞬間」からです。
そこから初めて経営者としての覚悟が芽生えます。
みなさんの会社でも、**“信頼で渡す勇気”**を考えるきっかけにしていただければ幸いです。
次世代経営協会の例会でも話し合ってきます。





























