前回からの続きです。
A氏も実は2代目で会社を引き継いでいるが、
町工場から今は全国に販売を広げるほど
会社を成長させた、カリスマ経営者です。
そのカリスマ経営者から
後継者を見ると、頼りないし、不安になります。
それは当然で、カリスマ経営者だから急成長できたのです。
カリスマの子供はカリスマでありません。
普通の人です。
つまり、カリスマ経営者の事業承継は
普通の人でも会社がうまく回るように
会社の仕組みを再構築しなければならないのです。
カリスマ経営者の役割をそのまま次の経営者が
担うことはできません。
その意識を変えることから始めることが
大切です。
そのために、A氏のようなカリスマ経営者が
やっている仕事の内容、行動様式、考え方、経験と知恵を
次の人が受け取りやすいように
見える化することが重要です。
文章にしたり、絵にしたり、写真にしたり。
これまでの社長の経験値を
次の経営者に引継ぎ、
新米経営者でもある程度の知恵と経験を
知ったうえでスタートすることが
会社が長く続く秘訣です。
会社に経営ノウハウが財産として残る仕組みを
作っていきましょう。
では良い週末をお過ごしください。