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「自分の方針を実現するために外圧を活用する」②

前回からの続きです。

 

HACCP(ハサップ)の話。
HACCPとは私の解釈で簡単に言いますと
食品の安全を保ち、継続的に製造できる経営手法です。
2020年にはこれが義務化される方向です。

 

これに沿った経営をしなければならなくなります。

 

もちろん、現時点でほとんどの中小企業が食の安全を確保し、
製造されています。

 

ただ、このHACCPは国際的な考え方なので、
グローバル化が進展することを
考えると、今から対応することが
後継者経営として、一つのポイントになると考えられます。

 

なぜなら、
食品業界において、大きな視点で今後問題になるのが、
人口減少による、食品消費量の低下です。
現時点でも、国民一人当たりの食品消費量は減り続けています。

 

あなたが、食品製造業の後継者なら
不安に感じているでしょう。

 

そこで、そのピンチを乗り切るのが
「輸出」です。
安全でおいしい日本製の食品は海外でニーズがあります。

 

そこで、その安全を証明するのがHACCPということです。

 

先日、ある食品経営者の後継社長で
このHACCPを使って、納豆をアメリカに輸出したことを
お聞きしました。

 

この企業はもともと大手スーパーの総菜づくりを下請けで
やっていましたが、将来を見据えて自社製品を輸出することを
決断しました。

 

その第一歩が「納豆」でした。

 

納豆をアメリカに輸出するのにHACCPが必要だと
社内で導入しようとしますが、
これまでの企業風土もあり、
なかなかHACCPに準拠する方法ができませんでした。

 

これまで、やっている方法がいい

 

という、現場の声が強かったのです。

 

しかし、なんとして輸出したい後継社長が
社内の主要なメンバーをプロジェクトチームとして集め、
HACCPの意義ややり方を半年間徹底的に
取り組むことで、実現できました。

 

その後継社長は
自分の発案だけでHACCPをやっても、難しかったと思います。
HACCPが義務化されること、輸出には必要であること
という、外圧を使うことで、社内の製造効率を高めたり、
安全性を見直すなど、経営改善ができた
と、お話しいただけました。

 

時に、後継者は自分の方針を実現するために
外圧を活用することで、社内の空気を
「やらざるえない」方向にもっていくことも
大切でしょう。

 

このような、チャンスは皆さんの業界にも
あるのではないでしょうか

 

では良い週末をお過ごしください。

 

 

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