前回からの続きです。
後継社長として頑張ることはいいことです。
でも、重要なことはその頑張り方です。
後継者がこうやったら周囲に認められると
考えている方法はたいてい評価されません。
なぜなら、社員や取引先が求めているのもは
「継続」であり、「安定」です。
つまり、変化は期待していないのです。
それを気づかずに後継社長が変革を推し進めると
会社が良くない方向に進んでいきます。
これは多くの中小企業で起こることです。
でも、大丈夫です。
これを読んでいる皆さんは、事業承継の実体を
分かったのですから、失敗は避けられます。
いつも私が言っているのは
後継社長が現社長に必ず勝てることは
「これから社長をやっていく時間の長さ」です。
20年から30年かわかりませんが、
その長い社長時期のうち、最初の1年ほどは
安全運転でも、全く問題ありません。
むしろ、現社長がやっていてたことを
肯定しながら、同じようになることで
社内の信頼を得ることができます。
後継社長にとって、初期段階でやるべきことは
社内の安定と社員からの信頼獲得です。
これを意識していただければ、
後継社長として成功に近づくでしょう。
長い目で見ることの大切さを知っていただければと思います。
では、良い週末を。