前回の続きです。
中小企業にとっても、
これまでになかったデザインやアートとの掛け合わせは大きなインパクトを生む。
既に自社の技術力や製造力を確立している後継者だからこそ、
「まったく違う視点」で新たな価値創造に挑戦できるのである。
もちろん、最初の段階では社内の理解を得にくいことも多い。
試作や実験を重ねても、必ずしも成功するとは限らない。
しかし、新製品開発の成功率が1〜2割といわれる中で、
失敗を恐れずに創意工夫を続ける姿勢こそが次の成果へとつながる。
そして、事業承継した企業には創業期とは違う強みがある。
それは、安定した基盤があるからこそ
将来に向けた“種まき”に時間と資源を投じる余裕がある という点である。
これは後継者経営の最大の利点といえる。
一方で、このような新しい挑戦はしばしば先代との意見の対立も生む。
先代は「現在の安定」を重視し、後継者は「未来への可能性」を見据える。
どちらも正しいが、時間軸の違いによって意見が食い違うのである。
未来の話には確実な答えがない以上、両者が完全に一致することは難しい。
しかし、後継者は自らが信じる可能性にエネルギーを注ぐ覚悟が求められる。
製造とデザイン、技術とアート。
この異分野の掛け合わせはこれからの中小企業経営における大きなヒントである。
皆さんの会社でもデザインやアートを取り入れた新しい展開を考えてみてほしい。
製品でも、サービスでも、あるいはDXを活用したウェブやアプリの形でもよい。
「今の事業にデザインをどう活かすか」
「業界にない新しい価値をどう創り出すか」
次世代経営協会ではこうした発想を共に学び、実践していく場を提供していきたいと考えている。
それでは、また次回。





























