前回からの続きです。
シフト表の効率化を目指した
若き日の高橋は、当時手書きだった
シフト表をパソコンのエクセルに変更します。
作成する時間と手間は削減できたのですが、
1か月の間で修正時に、余計な
手間がかかってしまいました。
何とかしたいと考えた私は
根本的な事に気づきます。
「シフトを途中で変えないようにすればいい」
それまで、従業員同士で休みを交換したり、
融通していたものを止めで、
一か月分を月末にまとめて決めるように
社内ルールを変えました。
この変更で、従業員から
反対意見が噴出しました。
シフトが自由に変えられないのは不便とか、
一か月先の予定が分からないから、
休みの希望日が分からない等です。
それまでのやり方に慣れているいるので、
ルールの変化はスタッフを不安にさせました。
最初はシフトの関する不満だったのが、
いつの間にか会社や私に対する不満に
発展してしまいました。
私も随分陰口を言われたものです(笑)
社内の雰囲気は悪化し、
私は孤立しました。
そんな時、なぜ手書きだったのかを
当時の社長に聞いたときの答えが
「シフトに融通を利かせるほうが
持ちつ持たれつでいいんだよ。
しかし、ダメなときはシフト表を見ながら
説明して、ダメだと分かってもらう。
シフトを任した時に説明したぞ」
と言われました。
手書きの良さは、経営者とスタッフが
顔を突き合わせて、シフトを見ながら
相談できて、同じものを見ていることで
納得できることでした。
私はその部分をいつの間にか
忘れていました。
そこで、私は
一か月のシフトはまとめて決めるけれども
急なシフト変更も月2回までOK
と明確にして、スタッフみんなに平等に
割り当てました。
そして、変更する場合は
変更する本人と私はよく相談して
許可することにしました。
こうすることで、シフトのルールは変わるものの
スタッフ全員に平等で、柔軟性のあるものに
変えることができました。
こうすることで、
スタッフの引き継ぎなども円滑になりました。
長年続けて社内ルールには
上手くいくためのエッセンスが隠れています。
後継者の皆さんはそれが何かを
見つけることが重要です。
一見無駄なことでも、何か意図があります。
ですから、それを分かったうえでの
後継者なりの改善を進めましょう。
日中はまだ暑いので、
体調にお気を付け下さい。
では良い週末をお過ごしください。