前回の続きです。
そもそも、事業承継で問題が起こるとは
考えていない経営者がほとんどです。
なぜなら、そのような話を聞かないためです。
私も実家が田舎なので分かりますが、
地方に行けば行くほど、人間関係が深くなり、
その関係性では、事業承継で苦労した話を
他人に話すことはないでしょう。
だから、事業承継でなんとなく
上手くいくと思っているようです。
でも、実情はご苦労ばかりと思います。
専門家の知恵や情報があれば、
回避できる問題がほとんどです。
特に会社の資産や資金には
必要以上の費用が発生することは
会社の長期的な視点から
「もったいない」と言えます。
例えば
私はセミナーでいつも行っていることは
自社株取得に関わる税金などは
空気に税金がかかっているようなものだと。
会社が何十年も頑張って蓄えた利益に、
もう一度税金がかかる仕組みです。
これはもったいない。
Aさんのように、個人事業主で不動産を所有しておれば
かなりの税額になると、想定されます。
仮に、不動産を会社で購入するなどすると
経費や管理が平準化できます。
そして、長女次女へは不動産ではなく、お金で残せます。
など、対策はいくつかあります。
ですから、
これらを適法に対応すれば、
不必要な資金流出もなく、
その資金を次の経営のために投資に回せます。
その発想も
教えられないと経営者は
気づきません。
これは経営者が悪いのではなく、
情報を伝える側がまだまだということです。
私自身の自戒も含めてですが。
今後、地方の事業承継が進展すると考えられます。
ぜひ、正しい事業承継の方法と正しい順番という
知識と情報を得て頂きたいと思います。
そんな経営者を支える地方の士業やコンサルタントの仲間を
集めて事業承継コーチとして活躍いただいております。
ご興味があれば、HPもご覧下さい
https://www.jsc-kyokai.com
日本事業承継コーチング協会
では、良い週末を