前回の続きです。
重要なことは
確かに、ICチップ・スマホ決済や返却設備(ロボット)などDX化しておりますが、
肝心な部分は店舗の店員さんが確認していることです。
24時間で洗濯物を受け付けますが、
それを翌朝、店員さんが全て間違いないか、
特別な汚れはないかなど目でチェックします。
汚れが強かったり、傷があったら、
その場で顧客にメールして確認します。
(確認後、スマホで決済確定です)
このクリーニング店でのDXは店員をサポートする仕組みです。
以前は洗濯物の受付と返却を
店舗の営業時間にしていると、
営業時間が長くなり、長時間労働でした。
「受付」と「返却」だけをロボット化にすることで、
店舗の営業時間は3時間短くなりました。
さらに洗濯物を確認を午前中にまとめてできるので、
作業効率も高まりました。
まさに生産性向上です。
しかも、このお店のいいところは
営業時間内であれば、通常の対面での受付もやっています。
機械が苦手とか気になることを伝えたい顧客には
顔が見える接客が残っていることで、
顧客が感じるDX化けの不安を和らげています。
DX化というと、ついつい「全てを機械化」したくなりますが、
中小企業はいきなりすべて機械化はハードルが高いので
できる範囲でのDX化が重要です。
しかも中小企業は「人」が最大の差別化要素なので、
その部分はしっかりと残したこのお店のやり方は
とても参考になるでしょう。
皆さんの会社でも顧客に接する部分でも
「DX化できないか」
と、一度検討してみましょう。
古い業界ほどそのチャンスと伸びしろがありますよ。
では、また来週