アシスト2代目 ブログ 中小企業診断士 高橋秀仁のアシスト2代目ブログ

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信頼でつなぐ事業承継――“代表権”の重みと本当の引き継ぎ

(一社)次世代経営の高橋秀仁です。

先日、ある事業承継のご相談を受けました。
後継者にすべての株式を譲るものの、「議決権の過半数」を信託契約で会長(先代)が持ち続けている。
そんなケースです。

 

その会社は従業員15名、年商4億円の製造業。
息子の後継社長は40歳、現場から管理職、人材育成、財務まで幅広く経験し、
すでに会長の“右腕”として15年も活躍してきた非常に優秀な方でした。
まさに、次世代経営を担うにふさわしい人材です。

 

しかし現状では、会長が議決権と代表権を持ち続けており、
後継社長には代表権がありません。
形式上は「社長」でも、実質的な経営権はまだ会長にある状態です。

 

会長はこう言いました。

「まだ借入金もあり、経営者保証もしている。責任が残るうちは代表権は渡せない」

 

そのお気持ちは痛いほど分かります。
「息子に苦労をかけたくない」「まだ不安がある」という親心も理解できます。

 

ですが――後継者の立場から見ればどうでしょうか。

 

続きは次回の配信でお伝えします。

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後継者が描く“技術×デザイン”という新しい挑戦

前回の続きです。

 

中小企業にとっても、
これまでになかったデザインやアートとの掛け合わせは大きなインパクトを生む。

 

既に自社の技術力や製造力を確立している後継者だからこそ、
「まったく違う視点」で新たな価値創造に挑戦できるのである。

 

もちろん、最初の段階では社内の理解を得にくいことも多い。
試作や実験を重ねても、必ずしも成功するとは限らない。

 

しかし、新製品開発の成功率が1〜2割といわれる中で、
失敗を恐れずに創意工夫を続ける姿勢こそが次の成果へとつながる。

 

そして、事業承継した企業には創業期とは違う強みがある。
それは、安定した基盤があるからこそ

将来に向けた“種まき”に時間と資源を投じる余裕がある という点である。
これは後継者経営の最大の利点といえる。

 

一方で、このような新しい挑戦はしばしば先代との意見の対立も生む。
先代は「現在の安定」を重視し、後継者は「未来への可能性」を見据える。

 

どちらも正しいが、時間軸の違いによって意見が食い違うのである。
未来の話には確実な答えがない以上、両者が完全に一致することは難しい。
しかし、後継者は自らが信じる可能性にエネルギーを注ぐ覚悟が求められる。

 

製造とデザイン、技術とアート。
この異分野の掛け合わせはこれからの中小企業経営における大きなヒントである。
皆さんの会社でもデザインやアートを取り入れた新しい展開を考えてみてほしい。
製品でも、サービスでも、あるいはDXを活用したウェブやアプリの形でもよい。

 

「今の事業にデザインをどう活かすか」
「業界にない新しい価値をどう創り出すか」

 

次世代経営協会ではこうした発想を共に学び、実践していく場を提供していきたいと考えている。
それでは、また次回。

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後継者が描く“技術×デザイン”という新しい挑戦

こんにちは。次世代経営協会の高橋です。

 

先日、ある製造業の後継社長A氏と面談を行った際に、
とても興味深い取り組みについてお話を伺った。
A氏は先代から事業を引き継ぎ、現在も金属部品の製造を続けているが、
その技術を活かして BtoC向けの新製品開発 に挑戦しているという。

 

しかも、地元の若手デザイナーと組み、金属とアートを融合させた製品をつくり始めたところ、
地元で少しずつ評判になっているとのことである。

 

このように、これまでBtoBの分野で精密技術を武器にしてきた中小企業が、
デザインやアートといった異分野の力を取り入れて新しい市場へ踏み出す例が増えている。
特にこの発想は、後継者世代の経営者 に多く見られる傾向である。

 

なぜなら、後継者にとって事業はすでに「存在しているもの」であり、
その価値をどう展開させるかを常に考えているからである。

 

創業者が製品の“機能”や“品質”を極限まで高めることに注力するのに対し、
後継者は「既にある技術をどう新しい分野で活かすか」
「他者とどう組み合わせて新しい価値をつくるか」という視点を持つ。
ここに、現代の経営における重要な変化があるといえる。

 

最近の例を見ても、食品業界では異業種コラボによる新商品が次々と登場している。
「有名シェフ監修」や「アーティストコラボ」といったプロデュース型の製品が注目を集めるように、

製造と企画を分けて考える時代 に入っている。
(当協会の会員でもこのプロデュースで商品開発している後継社長もいる)

 

これは、消費者が「モノの機能」だけでなく
「体験や物語の価値」を求めるようになった表れである。

 

続きは次回の配信でお伝えします。

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好きな事でなければ社長は務まらないのか?

前回の続きです。

 

このように、「事業が好きかどうか」よりも「経営という仕事に向き合えるか」が後継者には求められます。
たとえ自分の好みと違う事業であっても無理に好きになろうとする必要はありません。

 

大切なのは、
「社長という職務を引き継いだ」という意識を持ち、
自社の強みを新しい視点で生かしながら自分らしい経営を実践していくことです。
そして、会社を次の盛大につなげるように継続することです。

 

「好きでない事業を継いでしまった」と悲観する必要はありません。
むしろ、それを土台として新たな価値を生み出すことができれば、
会社は新しいステージへと進むことができます。

 

経営とは、業種や規模を問わず「継続と進化」を続ける仕事です。
その道のりで支えとなるのは、同じ志を持つ仲間との切磋琢磨です。
私自身も、かつて自社の事業に迷いを感じた時期がありました。
だからこそ、今迷っている後継者の方の気持ちはよく分かります。

 

引き継いだ会社をどう継続・発展させるか――
その答えを共に考えていきましょう。

 

では、また次回。

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好きな事でなければ社長は務まらないのか?

こんにちは、(一社)次世代経営協会の理事長高橋秀仁です。

後継者が会社を引き継ぐとき、
「その事業を好きでなければならないのか」
「好きだからこそ成功するのか」
――これは昔からある大きな命題です。

 

創業者は多くの場合、自分の事業が大好きで、寝食を忘れて没頭し、会社を大きくしてきました。
製造業であれ、小売業であれ、好きなことを仕事にして努力を重ねてきたからこそ
成功したというケースは少なくありません。

 

しかし、後継者が会社を引き継ぐ段階ではすでに組織が存在し、
経営者の仕事は「現場でモノをつくること」から「人と組織をマネジメントすること」へと変わっています。
経営者の主な役割は、財務管理、人材育成、そして長期的な経営戦略の策定です。
つまり「今の事業が好きかどうか」よりも「会社をどう発展させるか」が問われる段階に入っているのです。

 

たとえば、私の支援先であるお菓子メーカーの後継社長は実は甘いものが苦手でした。
それでも現場の声を丁寧に聞きながら甘さを抑えたお菓子や新しいパッケージなど

新商品開発に創意工夫を凝らすことで業績を大きく伸ばしました。

 

また、ある製造業の後継社長は自社の基幹技術である旋盤加工に特別な興味はありませんでしたが、
社員の力を引き出し、顧客視点から新しい製品を生み出すことで
新規の取引先をITを駆使して受注して新工場を建てるほどの成長を遂げています。

 

続きは次回の配信でお伝えします

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フードトラックに挑戦した後継社長に学ぶ「攻めの承継」

前回の続きです

 

私はこの後継社長に「フードトラックと実店舗、どちらの成功率が高いと思うか」と尋ねた。
すると答えは「実はあまり変わらないと思う」とのことだった。

 

飲食業界では「1年で3割、3年で7割が閉店する」と言われるほど競争が激しい。
同社のフードトラックは4年目を迎えているが、
同時期に始めた他の事業者の多くは既に撤退しているという。
同社も最初の1年か厳しかったものの、2年目以降から利益が高まり、
現在は複数のフードトラックを持っている。
つまり、新しい業態に挑戦しても成功の確率は劇的に変わるわけではないということである。

 

しかしながら、この経験から学べることは多い。
成功の要因は業種を問わず共通しており、
「品質・価格・サービス・清潔さ・立地」――この5つが鍵である。
顧客から見れば、店舗でもトラックでも「食事を買う場所」であり、
評価の基準は同じだからだ。

 

確かにフードトラックは初期投資が少なく、
リスクを抑えてチャレンジできる点で魅力がある。
だが、成功のためにはやはり「商売の基本」を守ることが欠かせない。
このフードトラック事例は、まさにそれを再確認させてくれるものであった。

 

さらに、フードトラックは働くスタッフについてもメリットがあった。
ランチ営業が基本のため、

朝から夕方前に終わるので主婦をはじめスタッフが集まりやすいとのこと。

 

今回の話は飲食業であるが、製造業や小売業、サービス業にも共通する。
最終的に購入を決めるのは「人」である以上、商売の本質は変わらない。
事業承継や後継者経営においても、古くから受け継がれてきた基本を大切にしつつ、
外に見せる形は時代に合わせて変えていく――それが“攻めの承継”である。

 

次世代経営協会では、このような事例をもとに会員同士が互いに学び合い、挑戦を続けている。
皆さんの会社でも、次の一歩を考えるヒントにしていただければ幸いである。

 

では、また次回。

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フードトラックに挑戦した後継社長に学ぶ「攻めの承継」

先日、経営者交流会にてある焼肉店が経営するフードトラックの現地視察を行ってきた。
その飲食店は地域に根ざして50年。

現在の二代目社長はコロナ禍以降の厳しい経営環境の中で複数店舗の閉店を余儀なくされ、

新たな経営の方向性を模索していた。

 

テイクアウトやネット販売にも挑戦したが、思うような成果が得られなかった。
そんな時に目を付けたのが「フードトラック」でした。
焼肉店としての強みを活かし、

ステーキや焼肉弁当を中心としたランチボックス販売にチャレンジしたのである。

 

もちろん、飲食店の経験があるとはいえ、フードトラックの運営には全く異なる課題があった。
それでも社長は自ら中古のトラックを購入し、オペレーションを自分の手で構築。
短時間・少人数で効率的に調理・販売できる仕組みを作り上げた。
最初は人通りの少ない場所での営業もあったが、地道な努力で実績を積み上げ、
今では人が集まる人気スポットで出店できるようになった。

 

さらに工夫したのは

「店舗で完成の一歩手前まで調理をすませ、現地では最小限の作業で提供できる体制」です。
限られたランチタイムの中で、スピーディに提供するための知恵が詰まっている。

 

同業者の多くが「やってみたい」と言いながら実行しなかった中、
実際に挑戦した数少ない経営者である。
その行動力こそが成功の鍵であった。

 

続きは次回の配信でお伝えします。

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