前回の続きです。
正直に申し上げて、父のように「続ける」と言い切れる自信はありません。
すべてを清算し、隠居することを考えたかもしれません。
しかし、創業社長であった父は**「まだやれる」**と自らを鼓舞し、
そこから12年間社長を続け、私にバトンを繋いでくれました。
私が引き継いだ時、負債がそれほど大きくなかったのは、
父が必死に再建し、借金を減らしてくれたおかげなのです。
私に「諦めない」という創業社長の背中を見せてくれました。
震災の報道では亡くなられた方や避難所の生活にスポットが当たることが多いです。
ただ、私は経営コンサルタントとして、
あえて**「経営者とそこで働く人々」**にフォーカスを当てたいと思います。
災害からの復興には住民の生活基盤とともに「働く場所」が不可欠です。
地域に根付く中小企業が暖簾(のれん)を掲げ続けること。
それが地域の雇用を守り、活気を取り戻すための大きな役割を担っています。
日本は地震だけでなく、豪雨や台風など自然災害が非常に多い国です。
その中で、倒れてもなお立ち上がり、事業を継続してきた無数の会社がある。
その事実に私は敬意を表さずにはいられません。
BCP(事業継続計画)もまた大切な事業承継
もし皆様の代で不測の事態が起きた時、事業を続ける仕組みは整っているでしょうか。
専門用語では**BCP(ビジネスコンティニュイティプランニング:事業継続計画)**と呼びますが、
私はこれも広い意味での「事業承継」だと考えています。
幸いにも震災を経験していない後継者・後継社長の皆様も、
いつか来るかもしれない「その時」に備え、準備をしておくことが重要です。
父が命懸けで守り抜いた会社を私が引き継いだように、
皆様が守っているその灯を次世代に繋ぐために。
今一度、足元を見つめ直すきっかけになれば幸いです。
また来週、お会いしましょう。
【今週の問いかけ】
もし明日、大きな災害が起きたとしたら、
あなたの会社は「3日後」に営業を再開するための準備ができていますか?





























