前回の続きです。
そんな時にこそ経営トップが社員に向けて今後の方針やビジョンを語り、
現場を落ち着かせなければなりません。
しかし、B社長は社員の前で話すことを苦手です。
これは後継社長なら誰でも経験することでしょう。
ある役職を長く務めている方が退職し、
新規または若手が次のその役職を担うとなれば、どこで同じ事が起きます。
(あいつで大丈夫かと言われるなどです)
そして、後継者・後継社長が現場に説明しても不満や反発を受けるでしょう。
私もかつて、婦人服の店長が替わったら現場からこのような意見がありました。
大切なことは
相手の意見を聞きながら会社の目的とビジョンを
粘り強く話して相手に安心を与えることです。
これは1回話したら相手が分かってもらうわけではなく、
何度も話すことでわかり合えます。
事業承継の7つのテーマの3つ目の「コミュニケーション力」が
後継社長として発揮しなければなりません。
さらに、3つのタイプ別コミュニケーション力であれば、
相手に会わせた話し方もできて、関係性が築けます。
そして、従業員に経営トップとして仕事を「頼める」ことが大切です。
社長と従業員という立場は違いますが、
共に会社を成長させて、心身共に幸せになることに同じ方向を向いています。
それをしっかり伝えられる後継社長が会社を末永く発展させて、
良い会社として継続しています。
会社を引き継いだ当初は従業員全てと強い信頼関係があるわけではないので、
関係性を作りあげることに時間を割くことが後継者・後継社長と業績を上げるよりも重要です。
ヒトに関する課題が最も時間を要するので、積み重ねで頑張って行きましょう。
では、また来週に