「誰かイタコを呼んできて!
これについて、親父に聞きたい」
と、笑顔で話して頂いたAさん。
実父の急死によって、急遽社長を10年前に引き継ぎました。
自社で働いて5年ほどたったある日、
父親である社長が心筋梗塞で急死します。
Aさんは、分けも分からず、
社長を引き継ぎました。
それこそ、出される多くの書類の意味も
よく考えず、判子をドンドン押しました。
そんな、状況なので
事業承継の引継ぎも何もありません。
Aさんはその時31歳でした。
そこから、何とか会社を続けるために
営業強化、資金繰り、人事管理まで
悪戦苦闘しながら、なんとか乗り切っていきます。
その時の、先代の右腕であった
経理部長B氏にずいぶん支えられました。
資金繰りなど全く分からないAさんを
B氏は経理部長として、
日々の資金管理から金融機関の交渉まで
一生懸命働きます。
さらに、Aさんが苦手な管理業務や人事制度の整備など
経理以上の仕事を担当し、
Aさんは本当に助かったそうです。
そんな激動な日々があっという間に4年過ぎました。
そのころには、売上も回復し、Aさんが資金繰りも引継ぎ、
社内も安定しました。
そして、そのB氏が定年退職するときに
事件は起きます。
「先代とは退職金○千万の約束をしています」
続きは次回の配信でお伝えします。