さて、前回のメルマガで
ある後継社長A氏が
「うちは景気が良くなれば、それで儲かるからいいんです」
ということで、
周りの経営者からあまりよく思われていないこと
を書きました。
このメルマガを読んで、
私の周りにもそのような後継者がいます
とのメールをいくつかいただきました。
そうなんです。
意外とそんな後継者が多いんです。
「業績」が上がれば、いい経営者
と思っている後継者・後継社長。
前回も書きましたが、確かに
中小企業で経営者が稼ぐ力を見せることは
大切です。
でも、経営者としてはそれだけでは不十分です。
不十分というより、売り上げはあくまで結果であり、
そのプロセスを会社として実行することが
経営者としての本当の能力です。
そして、会社を動かしているのは
現場の社員であり、それを束ねる中間管理職です。
その人々の能力を発揮できるように
活動させるようにするのが経営者の能力です。
その能力のひとつは会社の方向性を指し示すことです。
「わが社はお客様の○○のために、××という商品・サービスで貢献します」
とか
「わが社は従業員の満足を第一にし、そこから顧客様ために働きます」
など
自社から社会や顧客への貢献を示すことが会社のリーダーとして大切です。
それを、どんな場所でもブレずに発言できることが
経営者としての信頼になります。
心理学でも実証されていますが、
ヒトは自分の発言した言葉通りに行動し、
周囲もそのように受け取ります。
会社は社長一人ではできないので、
経営者の発言のままに、社員は動きます。
だから、A氏のように
「うちは景気が良くなれば、それで儲からうからいいんです」
では、社員は景気が良くなるのを待つばかりです。
でも、A氏が経営者として、どうしてそのような
発言をしているのでしょうか。
続きは金曜日に。