アシスト2代目 ブログ 中小企業診断士 高橋秀仁のアシスト2代目ブログ

記事一覧

誰か、イタコを呼んできて!

前回の続きです。

「先代とは退職金○千万の約束をしています」

Aさんはビックリです。
そんな話はもちろん聞いてませんし、
亡くなった父親に確認もできません。

しかも、
退職金規程もなかったので、困りました。
要求された○千万円は
とても払えません。
そんな現金がないことは、B氏も知ってるはず。

そこから、
払う・払わないの押し問答が続き、
B氏との関係性は急速に悪化します。

あれほど、助けてもらったので、
退職金は払いたいが、会社を傾かせるほどの
金額に満額で応じることはできない。

でも、もし父親がその約束をしているなら
払わなければならない。

毎日、悩みに悩んだそうです。

最終的には、要求された金額の7割で
両者が合意しました。
Aさんにとっては、精一杯の金額でしたが
B氏にとっては、不満が残り、円満定年には
ほど遠く、後味の悪さだけが残りました。

Aさんは今でも、
「親父がそんな約束したのか」
と、疑問ですし、
考えたくはないですが、B氏の創作かもしれません。

そこで、私も言ったのですが、
「事業承継の準備は早いほうが良い、
社長と会長という関係で長くやれば、
そのようば場合でも、昔の確認ができる
後継社長にとって、問題を未然に防げる」

今回のような退職金について、
事業承継前後で退職金規程を作って、
従業員に周知する必要があります。

でも、これは、経営者に将来を考える余裕が
ある時でなければ、なかなか実行出来ません。

いわゆる、
「緊急ではないが、重要なこと」
に注力するのが経営者の仕事です。

もちろん
「緊急であり、重要なこと」が
最優先ですが、
毎日、それで日常業務が埋まってしまうことはありません。

ですから、
経営者・後継者は
「緊急ではないが、重要なこと」
に、意識的に注力することが
事業承継で重要です。

そして、経営者の言ったことや
約束など、小さいことでも
経営者と後継者が共有し、
記録を残しておくことが重要です。

皆さんも、
先代が誰とどんな約束をしているか、
知っておきましょう。

そんなことを経営者に聞くことから
後継者の事業承継がスタートします。

では、また来週

現社長様、後継者様、私にお任せください!「事業承継」ならアシスト2代目までご相談ください!!お問い合わせはこちら!
sp