前回の続きです。
では、どのぐらい上昇すればよいかと言えば
「労働分配率」という指標があります。
これは、粗利益に含まれる人件費の割合です。
一般的には、販売した製品サービスから原材料費などの
変動費を差し引いて、残った利益のうち、
人件費率がどれぐらいかをパーセントで示します。
平均指標では
大企業では 50%
中小企業では 70~80%
です。
まずは、皆さんの会社で平均と比較しましょう。
もし、平均より低ければ、人件費を払う伸びしろは
すでに社内にあります。
社内で財務改善をすれば、可能でしょう。
もし、平均より高れば、粗利益を高めなければなりません。
粗利益をより高めて、ようやく賃金をアップできます。
そのため、粗利益を高めるには
1 売上をあげる
2 原材料など変動費を下げる
どちらかをやります。
売上をあげるなら、
利益の高い製品を開発または販売強化します。
間違っても、粗利益を下げての販売強化は
会社のマイナスにしか、なりません。
それゆえ、利益率の高い製品の開発や販売を
会社の意識を変えて、仕組みをを改善しましょう。
それを実現するには
後継者・後継社長がリーダーシップです。
賃金をアップしたいために、粗利益を高める。
強い信念で実行する。
また、会社の本当の数字で話せる後継者が重要です。
後継者・後継社長は社内の数値を
自分で分析することからからスタートです。
では、また来週