前回の続きです。
なぜなら、自社の強みをどれだけ話しても、
相手がそれを全部理解して、
受け止めてくれるとは限りません。
例えば、
美味しいうどん屋さんが
「うちは味にはこだわっている」
と、言われて、皆さんはどれぐらい
その味のこだわりが分かりますか?
これだけでは全然分かりません。
かといって、
小麦と水の分量とか、
ゆで時間の季節による変更など
細かすぎる説明もまた分かりません。
つまり、
相手の分かる範囲で、
他社と比較して、優れているところだけが
顧客から見て
御社の技術・品質の良さになります。
これを分かるのが、後継者の目線です。
自社の技術の高さは社内では
説明しなくて分かっているはず
という常識に、全員が話しています。
この話していない部分を明確にすることが
後継者の視点で可能です。
さらに、他社比較です。
特に異業種から自社に戻った後継者は
他社と比較が冷静にできます。
いわゆる、顧客目線に近い存在です。
また、同業他社を調べることも
後継者に取って大切な仕事ですので、
これを実行する機会にもなります。
事業承継後に業績が厳しくなる会社の多くは
この後継者が自社の技術を客観視することを
忘れていることが多いのです。
もしくは、知らないのです。
後継者・後継社長にとって
経営に必要な知識やステップを知らないことは
「罪」です。
技術や品質の客観視を
ぜひ、後継者・後継社長は行ってください
では、また来週