先日、地元で有名な企業の経営者が
こんな話をされていました。
「エコトーンという言葉をご存じでしょうか」
私は知らなかったのですが、
エコトーンというのは
生態学において、陸域と水域、森林と草原など、
異なる環境が連続的に推移して接している場所。
一般に、生物の多様性が高いことで知られる
学術的には、移行帯。推移帯、と言われます。
分かりやすい場所は干潟です。
陸と海の間にあり、明確な境界線で
区切っているのではなく、
干潟という幅広い場所で陸と海を分けています。
そして、この干潟に多くの生物が生息し、
海にも陸にも恵みを与えてくれています。
このエコトーンが重要で、境界線のように、
はっきり区別することは
実はみんなのためには
ならないと言うことを教えていただきました。
干潟を埋め立てて、岸壁にしたことで、
生物は減り、環境を悪化させている場所が多いためです。
都市工学は専門ではないので、
河川や山などで、災害を防ぐための
堤防や整備は必要だと思います。
しかし、境界線をはっきり区別するよりも
エコトーンのように「境界帯」として
幅を持たせることが、自然の摂理と思います。
実は事業承継も同じです。
先代から、後継社長にバトンタッチする場合に
ある日を境に、はっきり変えてしまうことは
会社全体のために、マイナスになることがあります。
続きは、また来週!