前回の続きです。
1つめの「失敗しないこと」は経営においてとても重要です。
経営者が大きな意思決定をするならば
リスクの高い過ぎる選択肢は選びません。
事業承継コンサルが専門の私ですから、
会社が長く続くために大きな失敗・ギャンブルを避け、
小さな成果を積み上げることが重要だと知っています。
ただしこれは経営トップの視点です。
「失敗しないこと」が社内風土となればどんな企業になるでしょうか。
「失敗してはいけない」とみんなが考え、
いわゆる「減点主義」になり、
社員がチャレンジをしない企業になります。
そうなれば企業は成長しません。
そうならないために
デザインマネジメント思考を取り入れて
現場ではチャレンジをさせながら
経営の視点で失敗の活かし方を想定しておく。
これができれば令和の成功へと近づきます。
2つめの時間がかかるについて
ある程度しかたがないでしょう。
しかし、現場スタッフが創造的自律的に考えて行動すれば
小さい問題解決は社内で頻繁に発生します。
品質の高い製造現場では
担当者の知恵と工夫で日々改善が
実行されているのと同じです。
そこには現場の問題を再定義して新しい方法を常に試す現場の社員がいて、
それを評価する上司がいます。
その仕組みがとても重要です。
もちろん、このような素晴らしい企業でも
毎回改善行動が成功するわけではないので
チャレンジの多くが失敗し、
それでも改善し続けた成果が成功に繋がっています。
しかし、多くの企業ではそのような現場での工夫を
促進し評価する風土がありません。
それを浸透させるには
経営者は管理職がそのデザインマネジメントからの
「デザイン態度」を学び・実践し・手本を示すことから始まります。
ではまた、次回に