アシスト2代目 ブログ 中小企業診断士 高橋秀仁のアシスト2代目ブログ

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「正しい情報の発信と事業承継への啓蒙が重要①」

昨日、中小企業基盤整備機構が主催する
「事業承継支援者会議」に参加してきました

 

全国から経営指導員・金融機関担当者や
私のような事業承継の専門家が集まる会議で、
内容としては様々な事例の発表会でした。

 

その中で、現場の数字があったので、ご紹介します。

 

ある金融機関の顧客向けのアンケートでは
借入金のある経営者のうち、約6割は後継者が存在しています。
その後継者のうち9割が親族です。

 

新聞に載るような調査では
親族(息子・娘・娘婿)への事業承継は4割程度という
調査結果もありますが、
私の感覚では低すぎると思っていました。

 

やはり、現場での感覚では後継者がいる会社では
9割程度が親族であると思います。

 

おそらく、新聞などの調査は個人事業主も
多く含まれているので、
事業を引き継ぐというイメージを持っていない方が
多数含まれているからかもしれません。

 

さらに、同じ調査で
後継者なしと回答した経営者の7割は69歳以下であり、
事業承継について意識していない方が多いのも事実です。

 

私の解釈では、60歳を超えた経営者が
事業承継について一度も考えたことがないというのは
ほぼあり得ないと思います。
ただし、一度は考えたけど、何を考えていいのか分からずに、
とりあえず後回しと思って、今日まで手つかずでしょう。

 

続きは金曜日に。

 

 

 

 

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「親の借金を背負う②」

前回からの続きです。

 

例えば、
金融機関との借り入れ金を後継者が連帯保証するのに
一般的な契約より高い金利で、書類を作られているとか。
知らないうちに、金利負担だけ増えたりします。

 

また、取引業者でも取引条件が
先代の契約内容より厳しくなっている場合もあります。

 

これらは、ほんの一部です。
契約書を落ち着いてよく読んで、
現在との違いをきっちり説明してもられると
理解できるのですが、
そうはしてくれません。

 

ある意味、「だまされた方が悪い」と言われるからです。

 

後継者の方は真面目な方が多いのですが、
優しすぎて、押しが弱い場合もあります。

 

例えば、上記の金利の高い契約書を見たら
「この金利は高いですよね」
と、はっきり言いたいのを、恥ずかしいから言えない。

 

でも、結局は自分が払うのですから、
会社の稼いだお金は1円でも大事にする、
という基本に立ち返り、
お金のことは気になったら、話し合う。

 

これが重要です。

 

現経営者や先代がお金の話をしないので、
お金の話そのものを避けている後継者もいますが、
それでは、経営者にはなれません。

 

後継者がしっかりと知識をつけて、
お金の慣れやその意味を知ることができると
経営者と同じ目線で話し合えます。
そこからが「経営」のスタートと言えます。

 

まずは、お金についてしっかりと
理解して、話ができる環境を作りましょう。

 

では良い週末をお過ごしください。

 

 

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「親の借金を背負う①」

先日、事業承継コンサル仲間の勉強会で
こんな話がありました。

 

「後継者に覚悟を決めるって、シンプルに言えば
親の借金を背負うだから、連帯保証にはんこ押すことです」

 

って、言うと納得してもらえる。

 

その方も、3代目社長であり、私も2代目なので
自分が社長になるとき、会社に借金があり、
それも連帯保証しました。
多くの場合は、その意味が分からず、
流れ作業のようにはんこを押してしまいます。

 

幸い私は中小企業診断士になっていたので、
借入金の意味や返済方法について、
ある程度の計画を自分で立てていたので、
心づもりはできていました。

 

しかし、多くの後継者が何も分からずに
よく説明も受けずに、はんこだけ押さされる
ことがよくあります。

 

特に、先代が急死や病気の場合は
金融機関や周囲が急いで、いろんな書類にサインさせられます。

 

後継者も「とりあえず」という気持ちで
サインしたり、はんこ押します。

 

実はそれが、後になって苦しくなる原因となります。

 

続きは金曜日に。

 

 

 

 

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【第189回】ポッドキャストが配信されました

【第189回】ポッドキャストが配信されました。

 

「社長交代直後に東日本大震災で厳しい環境に。それを乗り越える後継社長の社内変革とは:ウスクラ建設株式会社 代表取締役 薄倉雄一郎氏 インタビュー【後編その1】」

 

長い後継者時代を経て、社長に就任してすぐに東日本大震災が発災し、世の中は自粛と不況に。
一旦は退いた会長も再度活発になり、薄倉社長は「名ばかり社長」に。
ただし、仕事が減り時間が出来たことで、社内改革に取り組みます。
例えば、ポスティングのチラシの内容やデザインも一新したり、顧客管理もペーパーレス化へ。
そして、「地域に根ざした工務店」をめざし、社内改革を数年かけて、じっくり実践した。
後継社長が事業承継直後に上手くいく方法をお話いただけました。

 

アシスト2代目(株式会社高橋)
後継者・後継社長の方
http://asisst-2daime.com/

 

事業承継コーチング協会
士業・コンサル・FPの方
https://www.jsc-kyokai.com/

 

ぜひお聴きください。

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「人材の配置や育成を常に考える②」

前回からの続きです。

 

改善から創造へと会社の雰囲気が変わると
改善活動を頑張ってくれた社員の数名が辞職しました。

 

後継者・後継社長として
一緒に頑張ってくれた社員が去るのはつらいことです。
最初に自分を信じてくれた仲間だからです。
私も経験があるので、分かります。

 

ですから、
後継者・後継社長には、この状況を
知っておいても欲しいです。

 

まず、会社として
改善というステージがあること
次に創造というステージがあること

 

これは、既存事業を改善して成果を出し、
新規事業を立ち上げると考えれば
ほとんどの後継者に当てはまるでしょう。

 

次に、人材はできることとできないことがあります。
それを十分に分かって、自社の人材の
配置や育成を常に考えることです。

 

後継者・後継社長としては
人材の役割(職種)として、リーダーが
指示しなければなりません。

 

人材ひとりひとりの
能力や意思・得意分野を
よく話し合って、理解しあうことが
大切です。

 

では良い週末をお過ごしください。

 

 

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「人材の配置や育成を常に考える①」

さて、前回に引き続き
平安伸銅工業株式会社 竹内 香予子 社長の講演にて

 

業績が大きく低下し、人材も少なく、
会社を立て直すには、厳しい状況でした。

 

それでも、やらなければ
会社に未来はありません。

 

やるべきことは、
会社の未来を切り開く「新製品の開発」です。

 

そのために、竹内社長は
社内の効率化と取引条件の交渉によって
7000万円の資金を生み出しました。

 

ここから今回の内容です

 

少し時間をさかのぼり、
上記の社内の効率化や取引条件の交渉は
会社の「改善」活動です。

 

より良くするための活動です。

 

業歴に長い会社ほど、今まで方法を
変えることに抵抗があります。

 

頭では分かっていても、その変化で生じる
デメリットが怖いと思うためです。

 

これは、通常の心境だと思います。
だから、既存業務の社員では難しかったので、
その業務をやっていない人材を抜擢しました。

 

竹内社長が経営の効率化と改善の重要性を説いたことで
その社員も理解して、一生懸命に行動しました。
そして、上記の成果が出せたのです。
そして、竹内社長が念願の新製品の開発へ。

 

それまでの改善を頑張ってくれた社員に
「今度は商品開発を一緒に頑張ろう」
と、言ったところ、意外な反応が返ってきます。

 

「それは、ちょっとできません」

 

喜んでやってくれると思っていたので、
竹内社長にとって、とてもショックでした。

 

実際に新製品の開発のプレゼンさせても、
いい案は出てきませんでした。

 

そこで、竹内社長が分かったこと
効率化などの「改善」活動ができる人材と
新製品の開発など「創造」活動ができる人材は
全然違う!ということです。

 

落ち着いて考えると分かりそうですが、
中小企業の人材不足の現場にいると、
○○ができたから、次は○○ができる
と考えてしまうことは、しばしばあります。

 

結局は新製品の開発は
別の人材を社外から中途採用されました。

 

続きは金曜日に。

 

 

 

 

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【第188回】ポッドキャストが配信されました

【第188回】ポッドキャストが配信されました。

 

「後継者として見栄えが重要!資格を多数取得することで自信をつけた、老舗工務店の5代目:ウスクラ建設株式会社 代表取締役 薄倉雄一郎氏 インタビュー【前編】」

 

「ボンボンが来た」と思われたくない!

後継者時代に誰しも思うことです。自分の力と関係なく、後継者として見られることに葛藤します。
それを打破するため、実力を示すための一つの証明として、資格の取得があります。
薄倉社長は一級建築士として資格を得ることで、社内外にその力を示し、後継者として「見栄え」を表現する。
後継者ならではの悩みと葛藤、そして解決までお話いただけました。
今、後継者として悩んでいる方にお聞きいただきたい内容です。

 

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後継者・後継社長の方
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「社内の無駄を徹底的になくすこと②」

前回からの続きです。

 

竹内社長は、このような時期に入社し
「これでは、会社の未来がない」
と危機感を感じました。

 

そして、早速会社の改善を図ろうとしますが、
やろうとすると
社員から反対されます。

 

「それは昔から、そう決まっているので変えれない」
「そんな新しいことはやったことないので、できない」

 

特に、次の主力となる新製品を開発しなければ
会社は絶対に倒産すると考えました。
「なんで、この危機感が分からないの!」
と思ったそうです。
これは後継者あるあるですね。

 

なんとかしたくても、開発費はありません。
金融機関に融資を依頼しても、断れます。

 

そこで、竹内社長がやったことは
「社内の無駄を徹底的になくすこと」
でした。

 

竹内社長から見て、不要なことは削減しました。
(人材は残しています)
取引形態も、昔のままでしたので、現代風に見直しました。
見直した内容を取引先ひとつひとつに訪問し、交渉しました。
仕事のため仕事をなくし、効率化しました。

 

具体的には書けませんが、
ひとつひとつのやったことは、小さな事です。
誰でもできることでしょう。
それを自分が先頭立ってやり、取引先の交渉もご自身が
買ってできました。きっと、つらいことを言われたと思います。

 

でも、それを全てやりきったことに意味があります。
本気でやりきったことは、結果が出ます。

 

そして、
年間7000万の資金を生み出しました。
そこからが、新製品の開発だと
竹内社長は意気込みました。

 

でも、まだ問題は次々起こります。
続きは次回へ

 

では良い週末をお過ごしください。

 

 

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「社内の無駄を徹底的になくすこと①」

新年会や新年の挨拶回りも一段落すると
1月も終わりに近づいてきました。

 

やっぱり、年始は過ぎるのが早い。
といっていると、2月も短いので
あっという間かもしれません。

 

一般的に2月は忙しくない会社が多いので、
時間に余裕があるかもしれません。

 

そんなときに、皆さんなら
どんなことに時間を使いますか。

 

私のお勧めは、セミナーや研修に出向いて
新しい情報や経営のヒントを得ることです。

 

会社の中だけ働いていると、
小さい発想しかできません。
社外に出て、いろいろな意見や考え方を
取り入れることで、後継者としての
考え方が広がり深まります。

 

先日は
平安伸銅工業株式会社
竹内 香予子 社長
の講演をお聞きし、ご自身の事業承継の
体験とそこからの教訓を拝聴しました。
近い距離でお聞きしたので、質問もできました(^_^)v

 

平安伸銅工業株式会社は
突っ張り棒の製造で有名な会社です。
しかし、業績は右肩下がりでした。

 

竹内社長は3代目として、
社内改革とヒット商品開発で
危機的状況の会社をV字回復させました
取り組みの先進的ですし、女性後継者としても
テレビ出演も多い方です。

 

講演を聴いた私の印象は
情熱があり、信念の方でした。

 

竹内社長が入社したときは
会社の売上げが最盛期の3割で、
従業員も激減し、とても苦しい状況でした。

 

ビジネスモデルとしても、
主力商品の突っ張り棒の売上げが
ドンドン低下していました。
それは低価格の中国製品が出回ることで
自社製品を安く売らねばならず、
売っても売っても儲からない。
さらに、市場を一巡したので、
通常の突っ張り棒は売れない。

 

このダブルパンチでした。

 

 

 

続きは金曜日に。

 

 

 

 

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「記憶を風化させない②」

前回からの続きです。

 

仕事やコンサルティングをしていると
理念よりも現実を優先することもあります。

 

困っている人がいても
自分の目の前のことを優先する時もあります。

 

でも、少し余裕をもって
自分も忙しくて大変だけど、
もっと、困っている人や
少しの手助けがいる人に
協力することを心がけたいです。

 

協力は
お金を出すことでも
ボランティアで時間と体力を使うことでも
情報を発信することでも
祈ることでも
いいと思います。

 

今、できることをやれば、
何かの力や支えになることは
知っているので、
これからも、できる範囲で
ちょっと踏み込んで、やっていきます。

 

もし、皆さんも
災害のあった地域の協力しようと思ったら、
一番喜ばれることは、
復興支援にその地に旅行に行ってください。

 

復興には、経済の復興が必須です。
その地にお金が回らないと、
復興できません。

 

そのために、義捐金もいいですが、
その地に行って、現地を見て、
食べて、泊まって、特産品を買って帰る。
これが、よいと私は思っています。

 

今回はこれまで、
次回からは通常の事業承継とコンサルティングの内容に
なります。

 

では良い週末をお過ごしください。

 

 

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