前回の続きです。
■ 後継社長が挑んだ「不可能」
細尾の12代目・細尾真孝氏は、これまで「織物の領域を広げたい」として
インテリアや高級車の内装に西陣織を活用する取り組みを進めてきました。
しかし「外壁」として挑戦するのは初めて。
しかも半年間、風雨や日光に耐えうる建築素材としての強度が求められます。
建築家の高松伸氏、膜構造の技術で世界的に知られる太陽工業とタッグを組み、
「不可能」と思われたところからゼロベースで挑戦をスタートし、
2年前から織り始め、ついに完成させました。
私も現地で触ってみると、雨風のあたるところは強度を強くして、
軒下なので、西陣織の柔らかさと美しさを表した外壁になってました。
素晴らしいの一言です。
■ 伝統の未来をつくる後継者たちへ
今回の挑戦は「伝統産業=守り」ではなく、
「伝統×革新」こそ未来を切り拓く道であることを強く示してくれました。
後継社長はとかく「失敗してはいけない」と真面目に情報を整理しがちです。
しかし経営とは知識や経験を総合した上で、未来に対して「決断」すること。
ときに反対を押し切ってでも挑戦する勇気が次の可能性を拓いていきます。
西陣織を“外壁”に。
一見ありえない発想を形にした細尾社長の挑戦は、
すべての後継者にとっての大きなヒントになるのではないでしょうか。
伝統は「受け継ぐ」だけでなく「進化させる」ことでも守られます。
あなたの会社でも「現場の感覚」と「勇気ある決断」で未来への一歩を踏み出してみてください。





























