■「昭和の町工場」を変えた後継社長の挑戦
都内で約70年、部品製造を手がけてきた町工場の三代目A社長。
父から会社を引き継いだ当初、工場は整理整頓が行き届かず、
いわゆる“昭和の製造業”の雰囲気が残っていたそうです。
そこでA社長は、まず「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」の徹底から改革をスタート。
最初、「みんなで掃除しましょう」と言っても誰もやりません。
しかたなく、毎朝、自ら一人で掃除を始めました。
当初は冷ややかな視線の従業員も、1か月2か月と続けると次第に仲間が増え、
3年後には社員全員が朝の清掃に参加するようになりました。
その結果、工場は見違えるほど美しくなり、動線改善や在庫の最適化につながり、
製造効率と収益性の向上を実現しました。
■若手人材のために、あえて「寮」を用意
A社長のもう一つの注力ポイントが「若手人材の採用と育成」です。
特に若手社員には自宅通勤ではなく、
会社近隣に借り上げた寮に住んでもらうことを入社条件にしています。
これは、若手が親元を離れて働くことで、
社会人としての自立と親への感謝を育むことを狙ったものです。
家賃負担が重くならないよう寮の家賃は安価にして生活面での安心感も提供しました。
さらに驚くべきは、A社長自身がその寮に一緒に住み、食堂で食事をします。
日々、若手と自然に会話しながら信頼関係を築いていたという点です。
続きは次回の配信でお伝えします。





























